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Archives[ 200805 ] - Mademoiselle Loulou*

睡蓮の頁

2008年05月29日 08:03

Flor Garduno

湖に開花した、白い睡蓮と白い書物。

「睡蓮の開く音がする、月夜だった」
『少年アリス』を思い出した。

睡蓮の開花音が、
その白い頁の一枚一枚に刻まれているのかもしれない。

Photo by Flor Garduño

涙の妖精

2008年05月28日 19:05

「涙の味、今日は何の味にする?
赤い服のきみ、おもいきって
赤いグレナデンシロップにしよう」

「さあ、レモンの涙を。
悲しみのお魚の上に」

「ブランデーの涙にしよう。
お菓子にかけるくらい少しだよ。
よっぱらっちゃうからね」

 片山令子さんと100%ORANGEの『チョコレートの妖精』を読んでいます。「菫の花の妖精」、「さくらんぼ酒の妖精」、「フルーツの妖精」、、、甘くて儚い、小さな角砂糖のような物語。チョコレートを添えて誰かにプレゼントするのもいいかも。

チョコレートの妖精

◆◆◆
 
 ああ、雨がすごい。フランス語は遅々として上達せず、夏蜜柑はあまりにも酸っぱく、そんな一日。

フォコンとマーブル

2008年05月24日 10:12

  faucons-marble.jpg

Tant de liens si peu nécessaires...
On meurt de ne plus contenir ses amours!

On arrive à la denière marche,
on demande l'heure
et personne ne répond.

あまりにも不必要な
あまりにも多くの絆
もう
これ以上
愛を注がずに
死ぬ

最後の一歩にたどりつく
刻をたずねる
だれも答えない


 Bernard Fauconの『偶像と生贄』。黄金の光が差しこむ洞窟。12人の少年たち。彼らの影。雪を、草原を、池を、染める赤い血。読むたびに、心臓が苦しくなる。


『偶像と生贄』/"Les idoles et les sacrifices"
ベルナール・フォコン/Bernard Faucon
PARCO出版

マボロシショウネン/マボロシショウジョ

2008年05月23日 08:00

            箱少年 オイシャサンゴッコ

■箱を食べる■
どんなお味がするのでしょう
甘いかな?辛いかな?
ニッキ?あんず?シトロンソーダ?
薄荷だったらハズレだな


月ノ光ノ効能ハ
頭痛肩凝リ歯痛ニ腹痛
何ヨリ心ニヨロシイノデス
月ノ光ハわたしヲ閉ジ込メ
シッカリ鍵掛ケ目貼リシテ
隠シテシマウノデス
見エナイデショウ聞コエナイデショウ
わたしハココニ居ナイデショウ

 七戸優氏の『箱少年』と『オイシャサンゴッコ』。彼の描く少年少女は大きく見開かれた瞳を持っています。その瞳は現実世界を透過し、まぼろしを見つめているのでしょうか。
 『箱少年』は箱マニア必携本でしょう。「箱と遊ぶ」「箱で暮らす」「箱でぶつ」「箱が逃げる」「箱を閉じ込める」、、、少年の箱へのオブセッションを楽しみましょう。まぼろし医院の「M」のイニシャルが付いた赤い腕章を安全ピンで腕に留めた、少女ナース。私の代わりに彼女に会いに行ってきてください。「シロップタイプのイチゴ味」のクスリをもらってきてください。

MABOROSHI CAFE

香水壜の中のコバルトブルーの夜

2008年05月12日 16:57

    soir-de-paris.jpg


 閉じ込められたコバルトブルーの夜はどこまでも深く。

 京都小旅行中に、恵文社の書斎のギャラリーで購入した鳩山郁子さんのエッチング、"Evening in Paris/Soir de Paris"と"Marble Glass"。コバルトブルーが美しい。そして、ブルジョワ社の瀟洒な香水壜、Soir de Paris。私はこの、試験管のような形のものが一番好きです。パリの夜、コバルトブルーを切り取って、月の光はタッセルに。というわけで、フランス滞在日程決定しました。六月十三日に出発します。ベルギーにもちょっと寄る予定。兎にも角にも、蚤の市、蚤の市。手芸もの、紙もの、たくさん買ってきます。さーて、行きたい店、食べたいケーキのリストアップだー。

Sugared Tiara

2008年05月07日 09:38

             minako_nishiyama.jpg
  
          「惡き事を爲すなかれ、なんて言ひながら・・・・・・最悪ね!さう少女は言った」

                    砂糖のティアラ、砂糖の薔薇に群がる蟻。
                       崩れ、溶ける、兄と妹の物語。

                西山美なコの甘美でグロテスクで可憐で残酷な少女趣味。


『百花殘る。と、聞きもし、見もし・・・・・・』
ギャラリーイブ
美術:西山美なコ
短歌:石井辰彦
翻訳:佐藤紘彰



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