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Archives[ 200809 ] - Mademoiselle Loulou*手芸文芸フランスアンティーク生活

私のドレスは鳥かご。

2008年09月29日 07:35

birdcage couture


     fancy costumes le bon genre  
 
 Sandra Evertsonさんによるスタンプ。彼女のスタンプをはどれもちょっと奇妙な味のするところが非常に素敵。中でもこの"Birdcage Couture"(「鳥かごオートクチュールドレス」)。関心空間でも以前紹介したこのスタンプの素晴らしさったらないですよ。遊び心があって繊細で。その下のエレガントな手や足のコラージュスタンプセットにも心ときめきます。ロールシャッハテストで使われるインク染み、Ink Blotのスタンプと、これらの顔や手足のパーツのスタンプを組み合わせて遊ぶのですよ。彼女が自身のblogでその組み合わせ例を紹介されているので、興味のある方はこちらから。→(この彼女のblogがこれまた恐ろしく素敵でして、何度溜息をついたことか。)


少女と人形のためのアンティークカード

2008年09月27日 10:15

girls-and-dolls-5.jpg  girls and dolls


girls-and-dolls-1.jpg


girls-and-dolls-2.jpg


 再び、アンティーククロモカード。人形と少女がモチーフのものを集めてみました。

"LE BAIN"(「入浴」)、
"PREPARATIFS DE FESTIN"(「宴の準備」)、
"LA DINETTE"(「夕食」)、
"L'INFIRMERIE"(「保健室」)。

 人形とおままごとしている少女たちのようですが、"PREPARATIFS DE FESTIN"(「宴の準備」)を見ると、なんか人形、生きてる?今にもニンジンの皮を剥きはじめそうです。"L'INFIRMERIE"(「保健室」)は最初、人形たちを寝付かせている寝室での光景かと思いましたが、どうやら診察中のよう。

girls-and-dolls-7.jpg  boy-and-doll.jpg


 "SIX PETITES SOERS"(「6人姉妹」)。あいかわらずこの無表情な少女たちには、妙に心惹かれます。そしてお隣。少女に紛れて少年が1人。"C'est a moi !"(「これ、僕の!」)。それ、こけしですか?彼はこのこけしのような人形が非常にお気に入りのようです。

girls-and-dolls-3.jpg  girls-and-dolls-4.jpg


 こちらはチョコレート会社ではなくクチュール店のクロモのようです。しかしさすがパリ。どのカードの少女も洋服が可愛いですね〜。大きな赤いリボンと赤いスカート、紺のタイツに紺のボンネット、赤の飾り付。靴にも小さなリボン。
 ああ、それからこれらのカードの黄土色に見える背景、実物は全て金彩なんです!風合いのある煌きがなんとも素敵で上質な雰囲気です。ところで、10月開店予定の小さなお店。半ば過ぎにはお披露目できるのではないかと思います。1月にはフランスに戻る予定なので急がないと!今度は3ヶ月弱滞在するつもりです。

円錐詩集

2008年09月26日 17:01

「聡明なまたはフラスコの中の曲線」
「金属の縞のある少年と手術室の黄色い環」
「シガレットの秘密」「アスピリンの鳩」「赤い縞のあるバラッド」
「硝子のリボンを頸に巻いた少年の水晶の乳房とそのおびただしい階段」

 北園克衛の詩のタイトル。非常に視覚的で、美しい前衛オブジェのよう。白い滑らかな紙に硬質なフォントで活版印刷して部屋に飾りたいくらい。

食虫直物を指にささへて、長い硝子管で月を吸つてゐると、
やがて脳髄が青白くなり、真珠色になり、
巻尺で計ると背中の方から破れてしまった。(「VIN」)

青いながい髪の毛をもったオムレツ
コップのなかの手袋
砂のレモン

消えていく煙のナプキン (「青い円筒」)

 ああ、眩暈がしそうです。何かが淡白に狂いそうな気がします。タルホの「時計のネジがとける音がして、向こうからキネオラマの大きなお月様が昇り出した 」も衝撃的でしたが、それとはまた違った衝撃。

お菓子会社の甘いカード

2008年09月23日 19:24

Petit Beurre


Chocolat de la compagnie francaise


 Q-pot(ブライスとのコラボレーション、マドモアゼルショコラ ・ドゥ・キューポット、すごく可愛い!)を筆頭にお菓子モチーフは大好物で、クロモカードもお菓子会社のものを集めてしまいます。LUのPetit Beurreは有名なフランスビスケット。120年前と変わらぬ素朴さで今なお人気。サクサクして美味しい〜。アルフォンス・ミュシャら芸術家がポスターやパッケージを手がけたものがあったりと、何かとコレクター魂をくすぐり、実際コレクターも多いです。そして、板チョコをノコギリで切り分けるピエロ!か、かわいいです。口がチョコまみれのところとか、座り込んでチョコに夢中なピエロとか。こちらはもちろん、チョコレート会社のクロモカード。
 ところで、クロモカードとは、19世紀終わりから20世紀初頭にかけて欧州各国で作られた広告用カードです。画像では伝わりにくいですが、実物はクロモリトグラフ(多色刷り石版印刷)の独特の風合いで何とも言えないのです。有名どころでは、パリ左岸の老舗デパート、ボン・マルシェのクロモカード。人気が高く、たまにびっくりするくらい高値がついているのをみかけます。

小鳥のアンティーク筆箱

2008年09月22日 14:07

boite-crayon.jpg


 アンティークの筆箱には、なんとも言えない存在感があります。遠い日の誰かの想いが濃く浸みこんでいるからでしょうか。くすみ剥げかけた小鳥の絵はノスタルジックでどこか儚く、そっと蓋を開ける時、パタンと閉じる時、彼らはその繊細な羽を秘かに震わせている気がするのです。

不思議な箱のコーネル

2008年09月21日 11:15

 

Joseph Cornell


 全国コーネルマニアあるいは箱マニアの皆さん、新日曜美術館ご覧になられたでしょうか。 「20世紀美術の異端〜不思議な箱のコーネル」。 高橋睦郎、勝本みつる、柄澤斎、稲葉賀恵、宇野邦一(敬称略)、錚々たる方々にとってのコーネル観、非常に面白かったです。Joseph Cornell。数多いる芸術家の中でコーネルは特別、別格の芸術家。コーネルの箱を見るとき、甘美な感覚に浸りながらも、同時に不安感のような、焦燥感のようなものに襲われる。心の襞がざわざわと波打つような名付けようのない感覚。郷愁と記憶と失われた時間。圧倒的な孤独と静謐。箱の中の、ここではないどこか。
 コーネル本は、"Gifts of Desire"、"Master of Dreams"、"Navigating the Imagination"、『ジョゼフ・コーネル展』、『コーネルの箱』を持っていますが、オススメは"Navigating the Imagination"ですね。少々値は張りますがカラー図版等充実しています。Web上ではココが面白いです。フラッシュを使って魅力的なコーネルサイトに仕上がっています。

Joseph Cornell, Untitled (Dovecote)

カタログ夢の少年

2008年09月20日 20:23

le_coffre.jpg


2
閉ざされたものが好きだ
密室 箱 できれば墓
外側から錠をおろされないなら
内側から鍵をかける
鍵穴も どんな小さな隙間さえも
落とさず 目貼りしなければ
胸しめつけられる黴の匂いの中で
二つの膝こぞうを抱いて 蹲り
息をつめて窒息の練習 ときには
セルロイドの黄金仮面をかぶって
灰いろのフィルムの中の灰いろの沙漠の
遥かな地平線と平行になり 目をつぶる
3
図形ならば 迷路図形
遊戯ならば 「そして誰もいなくなった」
行為ならば 裏切り
時間ならば トワイライト 昼でも夜でもない時
メカならば 望遠鏡 顕微鏡 針穴写真機
恋人ならば 従姉 若い叔母 もちろんプラトニック
鉱物ならば雲母 水晶 もちろん原石
動物ならば 三葉虫 爬虫類 腔腸動物
植物ならば 菌類 とくに満月の夜を歩行するツキヨタケ
天体ならば 冥王星 カニ星雲 ブラック・ホール
未開民族の奇習写真 「殺」という字で始まる熟語
一一にカードを拵え 神経質に整理して
抽斗に仕舞いこみ 整理しなおしては
いびつな宇宙のいびつな模型を たえず組み変える
病的に長い指の少年がいる
4
兄弟が欲しい
夏の終わりの 雑草の繁った
母親の青白い下腹部に すでに
鉄条網が巻きつけてあるなら
それはそれでお誂えむき
人玉の燃える雨の夜の理科室から
人体少年を横向きに攫ってくる
カーテンを引き 息を鎮めたら
極彩色の内臓を ひとつずつ
取り出して 恐怖の宿りを確かめる
恐怖の宿るところ 魂も宿る
それが兄でも弟でも 魂が欲しい
自分にはあらかじめ無いにしても

・・・

 高橋睦郎氏による詩、「カタログ夢の少年」(2,3,4抜粋、7まで有)。読むとなぜか息苦しくなってしまう。ペヨトル工房の『夜想15―少年』に収録。『夜想』ということで他の収録記事も色々と濃いです。「少年、あるいは無表情なゼロ記号」、「少年の数学―法則のない原理について」、須永朝彦抄出の少年詩断章、野中ユリ、建石修志、クロソフスキー。また、14歳のヴィスコンティの写真、驚くほど美しいですね〜。自分でもその自分の美しさに気付いていたと思う。『ヴェニスに死す』のタッジオ役、ビョルン・アンドレセンではなくこの少年時代の自分にさせたかったのでは?
 「人玉の燃える雨の夜の理科室から人体少年を横向きに攫ってくる」理科少年のイメージ。『パーテル・ノステル―少年の科学』という鈴木秀ヲ氏による理系オブジェ写真集があるのですが、その中で荒俣宏氏による「少年とは科学的であり、科学とは少年的であることが、あまりにも自明すぎ」という言葉に賛同しつつも複雑な思いを抱いてみる。私の理系オブジェへのオブセッションは羨望と疎外感から発しているのかもしれない。何にせよ、『パーテル・ノステル―少年の科学』はスバラシイです。「文部省検定教科書『理科』を都合よくロマンチックに誤読した、ひとりの少年の観察記録」という言葉にピンときた方はどうぞ。

Photograph by Bernard Faucon, "Le Coffre"

もう森へなんか行かない

2008年09月16日 21:00

ピエニュ(素足)



 すみません、「ドイツの乳歯小箱」の記事、間違って「この記事はブロとものみ閲覧できます」にチェック入れてました、、、。最近よく聴いているCD、Emeの『ピエニュ』。4曲目の「もう森へなんか行かない」の軽やかなアレンジがすごく好き。フランソワーズ・アルディはもっとアンニュイ〜に歌ってます。

ma jeunesse fout le camp
tout au long d'un poème
et d'une rime à l'autre
elle va prabalent

私の若さは逃げていった
詩の行間を抜けて
そして韻から韻をつたって
おぼつかない足取りで

Bulles de savon

2008年09月15日 19:23

   

bulles-de-savon.jpg


Bulles de savon
シャボン玉。

 バスチーユ広場に行く途中に偶然見つけたアンティークカード屋さん。膨大なアンティークカードのコレクションが細かく分類され抽斗に綺麗に収められていた。アンティークカード好き、抽斗好きの私にとっては垂涎のお店。あれもこれもたくさん購入してしまいました。今日の一枚は、シャボン玉少女。少女のリボンのパステルカラーがシャボン玉の儚さによく似合っています。とても雰囲気のあるお気に入りのアンティークカード。シャボン水を入れている硝子の器も可愛い!

卵と鍵

2008年09月13日 23:31

antique-key.jpg


12本の古い鍵。ふと思った。小さい頃、私はグリムマニアだった。毎晩、眠る前にベッドでグリム童話集を開く。一種の就眠儀式だったかもしれない。「千色皮」、「ネズの木の話」、「ラプンツェル」。 とりわけ「水かき水鳥」。「青髭」と酷似したこの話が私は大好きだった。卵と鍵。 私の卵・鍵モチーフ好きはここから来ていると思う。

ル・パッセ/エリザベート

2008年09月12日 12:06

    Passe et Elizabeth

「Le passé/ル・パッセ」
"Le passé qui dort"、眠る過去。時を刻むことを止めた眠る過去を閉じ込めたブローチ。
3.5cm×3.5cm
antique laces, pearl beads, vintage cabochon, watch glass, clip from an old book.

"Elizabeth/エリザベート"
"Les Enfants Terribles"、コクトーの『恐るべき子供たち』をモチーフに、少女エリザベートの為のブローチ。
4.5cm×4.5cm
antique laces, clips from an old book, antique cards.


 アンティークレースとデッドストック時計硝子を使ったブローチを作った。デッドストックの時計硝子は蚤の市で見つけて以来、ずっとブローチとして使いたいと思っていたパーツ。私のアクセサリーはいつでもアンティークやヴィンテージの古いものを使う。色褪せた暗褐色の記憶や過去、過ぎ去った時間というものに惹かれるから。それらをを閉じ込めるオブジェとして、時計硝子は一番適していると思う。
 

マリー・アントワネットの旅行用携行品入れ

2008年09月09日 18:46

Marie Antoinette



 マリー・アントワネットの旅行用携行品入れ。

作成途中のコーネルの箱のような。

食器類には彼女のイニシャルMとAが入っている。

硝子の化粧壜、一つ一つ手にとって見てみたい。

 

少女アリスたち

2008年09月08日 17:39

 何年か前に購入したアリス本、"Lewis Carroll's Classic Photos of Children (24Cards)"。 ルイス・キャロルの少女写真を集めた書籍は結構ありますが、この本はちょっとめずらしいタイプ。ページ自体がポストカードになっていて、1ページにつき4枚のカードが切り取れるようになっています。現在品切で古書店によってはものすごい高値をつけていますね〜。まあしかしアリスコレクターの心を掴むアイテムではあります。
 キャロルのお気に入りだった少女、クシーことアレクサンドラ・キッチン。私も彼女が一番好き。「いい写真をとりたければ、クシーをカメラの前に置きさえすればいい。」とキャロルに言わしめただけあります。

、、、というわけでカテゴリに「アリスの部屋」を作ってみました。
    
     xie kitchen 1

 xie kitchen 4 xie-kitchen-3.jpg



赤ずきんのアンティークカード

2008年09月07日 10:07

     le-petit-chaperon-rouge.jpg

 アリスに次いで大好きな童話モチーフ、赤ずきん。彼が友だちと行ったブロカントで、なんともレトロで可愛らしい赤ずきんのアンティークカードを見つけてくれた。近々、家に届く予定。2006年に開催された「トロースドルフ絵本美術館展〜赤ずきんと名作絵本の原画たち」行きたかったなあ。ドイツのトロースドルフ絵本美術館が所蔵する、ヴァルトマン夫妻による「赤ずきん」コレクション、ヤーノシュ、レオ・レオーニ、ドゥシャン・カーライ等による原画、さらに、お菓子の包装、チョコレート型、コート掛け、ジグゾーパズル…までもが展示されていたそう。赤ずきん柄のお菓子の包装紙、、、欲しい。ヴァルトマン夫妻はこれらのコレクションを50年以上をかけて蒐集したらしいです。スゴイ!

時計草の煙草〜PASSION FLOWER CIGARETTE〜

2008年09月05日 16:42

branch-school-days2.jpg

branch-school-days1.jpg


少年のシガレット。
結晶と、
時計草と、
ドイツ語辞書片を巻く。

 鳩山郁子さんの時計草のシガレットボックス。巻紙用のドイツ語辞書片、乾燥させた時計草の葉の包み、薄荷の結晶、ブックレットにはショートストーリーや煙草の巻き方が書かれています。時計草のラベルが素敵。

ミネは病気です。

2008年09月04日 11:14

      minet-est-madade.jpg

ミネは病気です。
甘い甘いスープをあげてください。
お気に入りのピンクのスープ皿に入れてあげてください。

 蚤の市で出会って以来、すっかり魅せられてコレクターになってしまいそうなチョコレートクロモカード。この猫と少女のものはお気に入りの一枚です。少女の足元にある一文、"MINET EST MALADE"(ミネは病気です)が効いています。ちなみに"MINET"は、子猫やかわいい子という意味で、ポピュラーな猫の愛称名です。日本で言うところのタマとかミケでしょうか?


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