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Archives[ 200810 ] - Mademoiselle Loulou*手芸文芸フランスアンティーク生活

Game of Madness

2008年10月22日 10:16

castiglione.gif


 誇り高きナルシシズム。美しき狂気に巻き込まれて。ナポレオン3世の愛人でもあった、カスティリオーネ伯爵夫人ことヴィルジニア・オルドイーニ。その圧倒的なまでの美貌の前に誰もが平伏したくなる。


Scherzo di Follia [Game of Madness],
1863–66, printed ca. 1930
Pierre-Louis Pierson (French, 1822–1913)
Gelatin silver print; 39.8 x 29.7 cm
Gilman Paper Company Collection, New York

"La Divine Comtesse," Photographs of the Countess de Castiglione

ハロー、天国のムッシュー

2008年10月19日 18:04

グレイテスト・ヒッツ夢見るフランス・ギャル 〜アンソロジー '63 / '68

もしもし、天国のムッシュー
こちらフランス・ギャルです
永遠の父の机に
つないでもらいたいのですが

だれかが言う、彼は今会議中です
シャルマーニュ大王とヒットラーと
一人は休暇の延長を望み
もう一人は戦争の廃止を望んでいます

もしもし天国のムッシュー
こちら地上のフランス・ギャルです
もしよろしければピエール神父さまに
一言お伝えしたいのですが

お嬢さん、ここは地獄です
番号を間違えましたね
ルシフェル魔王が電話を切り
「では、そのうち」
と言うのが聞こえてしまう



 フランス・ギャルの「ハロー、天国のムッシュー( Allo monsieur La-hàut)」を聴いています。なんというか、もう、非常に私好みです。ちょっと毒があって、ちょっとシュールで。こんな詩が、荘厳なピアノとダバダバコーラスにのせて歌われるのですよ。

聴いてみる

散歩者の扉 * La porte d'un promeneur

2008年10月07日 11:36

key.jpg

[異なった染みについての錯覚に陥る思想]

すべての箱の中では
異なった時の流れが存在する。
     *
その部屋では、空虚なビルの谷間に在る
黒い染みの付着した孤独という染みに沈む扉の中を、
鍵穴から覗いているという錯覚に陥る。


[快楽への執着]

「夢想」と名付けられた香水瓶を池の中へおとす。
私は、そこへ一ピキのクラゲを放った。
彼女の名は、ravissenmentと言う。



 漆黒のビロードクロスケースに印刷された、金色に輝く鍵穴とLa porte d'un promeneurの文字。細い黒サテンリボンを解くと中から、24の詩と第1から第8までの鍵をテーマにした8つの詩が零れ落ちてくる。「噴水に沈む鏡の世界」、「変形された羽根」、「水槽についての創造」、「屋根裏部屋にある標本箱」。
 限定300部で制作されたこの美しき黒い書物は、佐々木聖の詩、山下陽子の画、アトリエ空中線・間奈美子の造本によるもの。夜の暗闇を歩く夢遊病者の危うい夢想を垣間見ているかのような、そんな書物をお求めの方へ。
 

バレエ少女

2008年10月05日 21:42

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Pointe L'eau-sol reflétant
La lueur bleue si bémol
Un rond de jambe vers le clair de lune

Bの青い余韻を反射した
湖面のような床をつまさき立ちして
月光の輪に重ねてトウで輪を描く

Clair de lune, Emé


 小さい頃、バレエを習いたかった。けれどもバレエ嫌いの母親が許してくれず、スイミングスクールに通わさせられた。泳ぐことは嫌いではなかったのでそれから6年間通い続けたのだけれど、今でも、あの時バレエを習っていたら、、、と思わずにはいられない。
 白いチュチュ、淡いピンクのポワント、足首で交差するリボン。華奢でしなやかなバレエ少女たち。David Hamiltonの"La Danse"は、私が知る中で一番美しいバレエ写真集。Hamiltonお得意のソフトフォーカスは、より幻想的に、よりロマンティックにバレエ少女たちを写し出す。後半にはヌレエフも登場。この"La Danse"、幾バージョンかあるようで、私が持っているものはドイツで印刷された1974年出版のものと、現在復刊されたものの2冊。復刊版の方にはCDが付いています。『夢みるバレリーナ』は、西川治さんがスカラ座とオペラ座のバレエ学校で撮影したものに、森下洋子さんが文章をつけた、写真集というよりは写真絵本かな。『ピルエット』は東逸子さんによる小さな美しい画集です。
 

morishita-yoko.jpg azuma-itsuko.jpg 



 今日は、お店に並ぶ予定の古書を書棚から抜く、という作業をしていました。大学時代からちょこちょこと集め続けてきた古書たち。これは手元に置いておきたい、あ、これも、やっぱりこれも、と思い切れない〜。

メランコリックなアリス。

2008年10月01日 18:20

maries alice

パステルカラーの涙の池。
メランコリックなアリス。


 Marie Laurencin(マリー・ローランサン)画のアリス。版権消滅後、多くの画家が独自のアリスを描いてきましたが、私は彼女のアリスが一番好き。本家John Tenniel(ジョン・テニエル)のものに比べると、かなり線が細くて儚い。ちゃんとハートの女王に言い返せるのか心配してしまいそう。
 アリスの挿絵を見るとき、チェックするのは洋服だったりする。多いのは白いワンピースに白いエプロン。Laurencinのアリスはピンクのカットソーにシフォンの吊りスカート、模様はピンクと水色のチェック、後ろにリボン。断トツのかわいさです。あ、Arthur Rackham(アーサー・ラッカム)のアリスも可愛い。五分袖、ピンクローズ柄ワンピース。
 ・・・というようなアリス比べを、『不思議の国のアリス展』を読みながらしてみたり。この本は、1993年に開催された展覧会「不思議の国のアリス」展の図録なのですが、とにかく濃い。ルイーズ・スティムソンのジオラマ、アリス映画、アリス切手、アリス広告、アリスゲーム、アリス幻燈スライド、各国版の不思議の国のアリス(チェコ語版のアリスがレトロ可愛いかった。)などなど。沢渡朔の傑作『少女アリス』もちゃんと収録されてます。


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