




キュートでシュールな勝本みつるワールド。勝本みつる作品集 『緑色の研究 study in green』が出版されていますね。月兎社さんで全頁フラッシュ見てきました。2002年から展開されている『緑色の研究』シリーズの作品が収録されています。「深い緑色に染められたウサギの毛・キツネの毛・毛糸を、古い壜や函やファブリックなど、さまざまな素材と組み合わせ、配置し、創り上げられるその世界は、緑色のもつ不思議な力――招きよせ、憩わせながら、はかりしれず、ときに獰猛――を掌中にしてさらに独自の世界を作り上げています。」、ということです。特装版、買いたい。<まりも>か<ラビットファー>か<みつあみ>。ううむ、やっぱり<ラビットファー>かな。緑の兎さん。
そして、上のずらずらと並んだ画像たちは、その勝本みつるさんのポストカードたちです。ミステリアスな手鏡や包帯で巻かれたアイロンなど、独特な世界観に惹きこまれてしまう。そして、少女椅子、キュート過ぎです。真ん中の靴下脚がお気に入り。"CHEIPPENDALE RIBBON-BACK SETTE"、チッペンデールとのコラボレーションですよ〜。もともとは
コレ。「壊れたアダムの椅子から誕生したものたち」ではアダムとイヴをモチーフに制作された、木のオブジェを楽しめます。「アダムの足」と名付けられたのは、長い脚付き抽斗小箱。こんな家具欲しいなあ。抽斗には何を入れよう。それぞれのオブジェに寄せられた文も印象的。
「イヴの寝台」
イヴは譜をよんでいる。
調子っ外れのソルフェージュ。「存在の棲処」
ト音記号とヘ音記号は
五線譜上でバレエのポヲズをとる。
四分音符と三十二分音符は、
手に手をとって月を見に行く。
―かくして、日毎の夜明けを迎える
眠れないイヴの眠らない寝台。
近々、
「オブジェ本」にこれらの「勝本みつるポストカードセット」をアップ予定です。その他の本も色々と。
「理系少年」、
「箱本」、
「屋根裏本」には以下の本たちをセレクトしてみました。


『htwi 特集:四谷シモン』
病院ギャラリーの球体関節人形たち。夜間出入口の扉の奥にひっそりと佇む、薬品の香りに包まれた球体関節人形たち。廃院となった病院にて展示された15体のシモンドール、エコール・ド・シモンなどについて、四谷シモンへのインタビューなど。
『エクランの雲』/沢渡恒
タルホ+キタゾノカツエ的コント?戦前のモダニズム詩同人誌「詩とコント」、「カルト・ブランシュ」を創刊した沢渡恒による、瀟洒なエスプリが詰まった詩+コント+エッセイ集。エッセイでは稲垣足穂論を展開。曰く、タルホは「独創の軌道をもつ一個のコメット」であったという。タルホ好きさん、北園克衛好きさんは、きっとお気に召すのではないかと。
『地球に咲くものたち』/小林健二
あまりにも美しすぎる鉱物写真集。石と賢治のミュージアムで開催された小林健二による鉱物展のカタログ。息を呑むほど美しいです。そのタイトルに違わず、花のごとく鮮やかな色彩が見事。淡いピンクの松茸水晶、欲しい!
『パーテルノステル少年の科学』/鈴木秀ヲ
少年の科学的オブジェ写真集。「文部省検定教科書『理科』を都合よくロマンチックに誤読したひとりの少年の観察記録」というコンセプトで創られたオブジェたち。地球儀、星図盤、ラベルの貼られたプレパラート、鉱物標本、薬瓶、アインシュタイン。時にノスタルジックで、時に悪戯めいた、そのオブジェの数々。
他、コーネルのポストカード集に、以前「マボロシショウネン/マボロシショウジョ」で紹介した七戸優氏の『箱少年』など。