2009年01月06日 13:22
はじめて桑原弘明氏を知ったのは、『澁澤龍彦事典』に寄せられたオブジェ、「胡桃の中の世界」と「卵の中の世界」がきっかけでした。(そいえば『パーテル・ノステル少年の科学』の鈴木秀ヲ氏を知ったのもこの本からでした。)箱の中に整然と収められた卵たち。割れた殻の中から覗くのは、赤い小鳥、鍵穴、時計、螺子、青い扉、小瓶。これらの卵オブジェで私の心は完璧に撃ち抜かれました。上の画像は、氏によるポストカード、「CLOCK」と「だから予感よ現れよ」。「アンモナイト」と「漆箱―鍵」を合わせた4枚セットで「オブジェ本」へ。
また、その桑原氏のミニアチュア幻想オブジェの集大成とも言える「スコープ」を集めた、『スコープ少年の不思議な旅』は「箱本」に。
――ミステリアスな真鍮小箱。側面には三つの円い穴が開いている。そっとその穴に懐中電灯の光をあててみる。私たちはこの小さな箱の中に驚異を見ることになる。――夜の帳が落ち、天使卵は孵化し、巨大結晶は焚火で燃え輝く。――小箱の中の恐ろしく精密なオブジェで構成された空間。それらは光の角度と方向によって変化する。
白日夢/フェルメール/セロ弾きのゴーシュ/鏡/scope/黒い男/窓辺/雨音/玉虫厨子/子供の部屋/深みの中へ/微かな記憶/窓辺の午後/密かな中庭I/密かな中庭II/中庭/滝/ピラネージ/ねじれた記憶/現れよ/惑星/天使卵/ノスタルジア/月の光/夜のとばり
小箱につけられたタイトルも印象的。小箱の中の小さな部屋、の開かれた窓、の奥に見える噴水庭園。噴水庭園の奥にも世界は広がっているのかもしれない、鏡の中の鏡のような眩暈を覚え、私の探していた「ここではないどこか」はここかもしれないとさえ思った。
その他、特設展示に「アリスの本」をアップします。



コメント
g0316 | URL | zbT7meO.
澁澤龍彦事典!
お懐かしいでございます!
あの本おもしろかったねぇ!
卵ほしかったなぁ〜
あの書斎がね、素敵だったよねぇ!
フランス語が出来るって、こ洒落てルウ〜♪
↑の文中にタイトルを羅列してるじゃない!?
ああいうの、昔良く書いたよ!(笑)
日記のように1頁、ああいう言葉で埋めてクノ♪
って思ったもの!(笑)
( 2009年01月08日 02:46 [編集] )
Machidori | URL | -
そう、あの書斎がもう!めくるめく素敵オブジェが!
もう一つの時計やら釦やら螺子やらが閉じ込められた卵オブジェも
素敵だったよね、あの琥珀色のやつの方。
> ああいうの、昔良く書いたよ!(笑)
> 日記のように1頁、ああいう言葉で埋めてクノ♪
> って思ったもの!(笑)
私はねえ、好きな言葉を紙に一枚一枚書いた後箱に入れて、
そこから何枚か引いて、言葉のコラージュをつくるのが好きでした(笑
「午睡」「アリス」「踝」=午睡するアリスの踝
「月光」「鎖骨」=月光の鎖骨
「義眼」「標本箱」=義眼の標本箱
などと走り書きされたノートがあったり。。。
さらに、それらのコラージュワードから小さなコラージュストーリー
なんかが作ってあったりして。。。
( 2009年01月09日 23:11 [編集] )
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